八幡浜市地域おこし協力隊 中野 智周さん
愛媛県内で活動する地域おこし協力隊を紹介する連載、協力隊ご本人の記事シリーズです。
今回は、八幡浜市で多岐に渡る活動をしている中野智周さんです。
八幡浜市磯津地区担当中野智周(なかのともちか)です。
2020年8月から埼玉県より移住しました。
主な活動は、
地域のものをつかってスパイスカレーづくり
畑を借りて野菜やスパイスづくり
八幡浜や協力隊の情報を発信するネットラジオの配信
を中心に行っています。
①自己&地域紹介
協力隊になった経緯は、小豆島で半年ほど生活を経験し、その時の瀬戸内海での暮らしがとてもよかったので、元々存在は知っていた協力隊で「瀬戸内海」で絞って探した結果、八幡浜の磯津地区にたどり着きました。
将来、自分でゲストハウスや飲食店を経営したいという目標があり、協力隊はその目標の達成も目指せると思い応募しました。
磯津地域は八幡浜市の旧保内町に属していて、磯崎・喜木津・広早という三つの地域に分かれています。両隣を伊方町と大洲市長浜に挟まれており、八幡浜では唯一瀬戸内海に面している港町で、八幡浜より長浜や伊方との交流が盛んだった話をよく聞きます。
私自身、漁師さんとの交流が多いので、特に八幡浜より近隣市町との交流が多いことを実感します。柑橘やキウイ、野菜の栽培も多く、ほとんどの方が柑橘や野菜を作っています。
地域の多くの方が磯津の好きなところを聞くと、秋祭りの名前が出ます。三地区で内容は異なるのですが、特に磯崎の秋祭りはふるさとCM大賞えひめで知事賞を頂いたこともある、華やかなお祭りです。私自身、コロナでまだ経験したことはないのですが…
②活動内容
着任してまず始めたことは、畑作業でした。地域の方に使っていない畑を貸していただき、憧れでもあった野菜づくりを始めました。この後にも説明するカレーづくりの材料やスパイスを栽培しています。
年々増える耕作放棄地を減らす目的で、より多くのスパイスや野菜を育てていくこと。
そして、高齢者の生きがいづくりの観点から、あまり外出することなどが難しい高齢の方々に食べる分+αで野菜を作っていただき、使わせていただくことで、野菜づくりが生きがいに繋がればいいな、と考えています。特に一人世帯の高齢者の方とは、日々のコミュニケーションツールにしていきたいと思っています。
次に始めたことは、インターネットラジオです。 元々ラジオが好きだったことから、ラジオを通じて八幡浜のことや協力隊の事を発信したいと思って始めました。住んでいるだけでは気づかないような八幡浜のことや、協力隊ってこんな活動しています、ということを発信していくことを目的とし、八幡浜の施設や他の地域の協力隊、OBOGを訪問してお話を伺います。この活動で特に良かったことは、協力隊同士の横の繋がりや、地域の方との繋がりが増えていったことです。何かアイデアが欲しかったり、行き詰ったりしたときに、アイデアを得るきっかけができました。
③カレーづくりと退任後に向けて
畑作業の所でも書いたのですが、活動の中心になっているのが、オリジナルのスパイスカレーづくりです。自分で作った作物、地域や周辺の食材を使ってカレーを作っています。特に漁師町ということもあり、漁師さんから直接お魚を頂き使用しています。
なぜカレーかというと、着任前から遊び感覚でスパイスからカレーを作っていたのがきっかけで、つくることが楽しくなり、せっかくなら地域の食材を使ったカレーを作って、活動に活かしたい、カレーで「磯津」という名前を広めたい、今後カレーを目玉にした飲食業を生業にしたいと考えるようになり、活動の中心になっていきました。
今後は、さらに地域で採れるものを増やし、もっと「磯津」の名を広げられる活動に繋げていきたいと思います。
カレー作りの様子 今夏販売したカレー
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