令和7年度えひめ地域おこし協力隊初任者研修を開催しました

令和7年6月12日(木)、東温市のアートヴィレッジセンター・アトリエNESTにて、「令和7年度えひめ地域おこし協力隊初任者研修」を開催しました。
運営は今年も(一社)えひめ暮らしネットワークが担当いたしました。

県内各地から、協力隊員、市町職員、オブザーバーを含む約60名が一堂に会し、活発な学びと交流の場となりました。

講義:地域おこし協力隊制度の基礎的知識

最初の講義では、総務省地域おこし協力隊サポートデスク専門相談員であり、(一社)えひめ暮らしネットワーク副代表の鍋島悠弥氏が登壇。
制度の基礎的な構造や、任期初期における心構え、そして「協力隊活動の本質」について、全国の事例や個人の経験も交えながら、分かりやすく語っていただきました。
「地域との接続点をどこに見出すか」「地域に馴染むとはどういうことか」、制度論にとどまらず、実践者としてのリアルな視点は多くの参加者にとっての学びとなったのではないかと思います。

事例紹介:先輩隊員からの活動発表

続いてのセッションでは、大洲市の協力隊として2年目を迎えた中村佑太さんが、着任からの活動を紹介しました。
もともと自然栽培への興味から協力隊になった中村さんは、活動初期からタコス屋としての出店活動や地元農家との関わりを積み重ねてきました。
年間30回近くのイベント出店を実施し、単なる販売にとどまらず、地域農産物の魅力発信や交流拠点の創出という視点で活動の幅を広げてきました。後半には、タコスを軸にした「未来の畑プロジェクト」「バンブープロジェクト2.0」などの今後の展望についても語っていただきました。

隊員同士のつながりづくり①(自己紹介)

後半は、参加者全員による自己紹介タイム。
出身地、担当ミッション、趣味や興味分野などを共有し、はじめて顔を合わせる人同士でも自然と会話が弾む場となりました。

隊員同士のつながりづくり②(交流・名刺交換)

名刺交換のほか、話し足りずに連絡先を交換する姿や、同じ地域での再会を約束する場面もあり、今後の協力隊活動を支える横のつながりの起点として、非常に濃密な時間となりました。

おわりに

地域おこし協力隊の制度理解から実践事例、そして隊員同士の交流まで。短い時間でしたが中身は盛りだくさんの研修でした。着任したばかりの方々に、自分のやりたいことを地域とどうつなげていくかのヒントを持ち帰っていただけたのではないかと思います。

ご参加いただいた皆さま、講師・登壇者の皆さま、ありがとうございました。
今後の皆さまの活動が、地域にとっても、そして自分自身にとっても、豊かなものになることを願っております。