8月21日(木)~22日(金)の2日間「愛媛県地域おこし協力隊活動ロードマップ作成研修会」を実施しました。
対象は2年目以降の地域おこし協力隊です。それなりに活動も進めてきた、出口も気になり始めるタイミングの隊員さん方に、今までの活動を振り返り、活動と関係性を客観的に分析し、それを踏まえてこれからの活動計画を作るという重~いワークですが、年次の近い仲間ともしっかり交流して関係性を作り、残りの任期の活動、そして任期後の生業をお互いに応援できる間柄になれるよう、合宿形式でみっちりと濃い時間を過ごしていただきました!
この研修にうってつけの場所、会場は昨年同様、伊予市双海町の「ふたみ潮風ふれあいの館」です。
今年度は、5市町から10名の隊員が参加しました。
横のつながりが強い愛媛県の地域おこし協力隊とは言え、仲の良い方から初めましての方まで色々です。初日13時の研修開始を待つ間にも既にたくさんの名刺交換から雑談に花が咲き、実に頼もしい隊員さん揃いでした。
【講義】地域おこし協力隊活動と活動ロードマップ作成のポイント
オリエンテーションの中では、伊予市双海地区に移住して、会場である「ふたみ潮風ふれあいの館」でお勤めとして施設長をされている方にもご挨拶いただき、地域を愛するヨソモノが集まっていることを改めて認識、楽しくも精力的に研修するぞという雰囲気が高まりました。
最初の講義は、えひめ暮らしネットワーク参事の本多正彦による「地域おこし協力隊活動と活動ロードマップ作成のポイント」でした。今だからこそ隅々まで腑に落ちる「初任者研修のおさらい」から、改めて協力隊の立場・立ち位置の確認をおこない、任期後の生業に向けて、応援してもらえるような仲間やつながり作りの重要性と、そのための関係性の確認のためのワークであることを学びました。

【ワーク①】地域おこし協力隊活動の棚卸し
最初のワークは、活動の棚卸しです。
協力隊・地域・行政、それぞれの立場が求めていることを整理し、そこから現在の自分の活動とこれからしていきたい活動をまとめ、さらにその活動に公益性を紐づけていくという作業です。
今回の参加者の方々は、非常に筆が早くアタマの中ではよく整理できているようでしたが、書き出しで見える化することに今回の意義があります。
【ワーク②】これまでの活動ロードマップの作成と現状の整理
さぁ、メインのワークに入ります。
ワーク①を踏まえて、これまでの活動を振り返り、それに関わる地域の方々の気持ちに想いを巡らせ、活動の経過と構築されていく関係性を客観的に見つめ直します。
最初はワークの形式に戸惑っている方もいましたが、後半は加速度的に進んでいく方が多かったです。また、ワークは個人ワークなのですが、お互いに質問したり意見交換などもしてさらに客観性を高めていきました。



懇親会
今回は色々とご事情で宿泊せずに通いで来られる方も結構おり、懇親会は全員とはいきませんでしたが、お互いの活動をさらに深掘りするような熱い話が繰り広げられました。
食事は今年度も伊予市生活研究協議会の方に作っていただきました。鯛素麺や鯵の南蛮漬けなどご当地の味を堪能しました。いつもありがとうございます。





【事例紹介】3年間の地域おこし協力隊活動と仲間づくり
研修2日目は、(一社)えひめ暮らしネットワーク参事で元伊予市の地域おこし協力隊の高木綾子による事例発表から始まりました。
紆余曲折の4年間の活動(コロナ特例で1年延長)での気持ちの持ちようと、それぞれの活動で得たことやつながりが任期後のいまにどうつながっているか、とても聞きやすくわかりやすいお話でした。
質問もたくさん出て、参加者も参考になった部分が多かったのではないかと思います。

【ワーク③】これからの活動ロードマップ作成
2日目のワークは、昨日の続きです。今度は、今までの活動から得られた関係性や現状の位置からこれからの活動を計画していきます。
最後には、2日間通してのワークの成果を発表していただきました。質問もたくさん出ました。参加者同士もお互いの活動がよくわかったり、様々なケーススタディができたりとたくさんのものを得られたようです。


せっかく作ったワーク成果です。ぜひ、それぞれの市町に帰ったあとに担当職員さんと共有して意見交換していただきたいと思います。また、それを繰り返すことで、これからのやりたいこと、やるべきことなどを整理し、これからの活動、さらに任期後に向けて活かしていっていただけることを願っています。
お疲れさまでした。