松山市から近く、最近ではベッドタウンとしても人気の久万高原町。スキー場もあるこの町に、農業ミッションの地域おこし協力隊として着任した生島尚さん。任期を終えた今も、久万高原町で暮らしています。地域おこし協力隊としての時間を経て、現在の生活や仕事、この先やってみたいことなどを聞きました。

きっかけは家庭菜園。本格的に学んでみる機会があった久万高原町
――久万高原町を選んだ理由はなんですか
元々松山市に住んでいて、農業をやってみたいと思っていました。
縁あって、久万高原町の畑を借りて家庭菜園的なことをしていたのですが、栽培できたりできなかったりで、農業の勉強をしたいな、と考えていました。
そんなときに、久万高原町が地域おこし協力隊として農業ミッションの募集をしていました。やってみたい内容だったのが久万高原町だったため、協力隊に応募して採用されました。
1年目は町が運営する久万農業公園アグリピアという農業研修施設でガッツリ農業経営に関する勉強や、収穫・袋詰めなどの手伝いをしていました。
2年目からは久万高原町クラフトビールの商品化の一翼として地元産ホップの実証栽培に関わり、3年目には地元産100%ホップを使用したクラフトビールの醸造を行えるようになりました。

農業と農業をする兼業農家というスタイル
――現在の仕事スタイルについて教えてください
任期終了後、町からアグリピアの臨時職員として働いてみないかと声をかけていただき、今もアグリピアの臨時職員をやりながら、自分でもホップやお米を育てています。久万高原町ではトマトなどの高原野菜が主流でしたが、同じことをやっても経験差が大きくなってしまうかなと思い、協力隊のときから関わっていったホップ栽培に挑戦しています。ホップの生産組合とか国産ホップの普及グループなどにも参加していて、研修を受けたり先進地を見学したりして知識を得ながら、あとは実際に試行錯誤を色々やって収入に繋げています。アグリピアでも農業をやっているので、農業と農業の兼業みたいな感じです。

ホップの収穫量アップのため、まずは土をしっかりと作る
――この先どういったことをやってみたいですか
本当は自分の農業だけで生計が立てられればいいのですが、なかなか厳しいものがあって、副業としての農業があるから自分の農業ができる状態かなと思っています。
現在は、久万高原町産のホップ生産を応援してくれる企業さんがいて、いい金額でホップを買い取ってくれているのですが、一般的な金額では規模をもっと増やさなければ続けていくのが大変です。うまく育てるためのコツも少しずつですがつかんできているので、園地を広げて収穫量を増やしていきたいです。
ホップって結構広い範囲で育てられて、北海道から沖縄まで育つそうです。なので、愛媛県内だったらどこでも育つはずです。ただ、土が結構大切で、気温よりも水はけの方が重要です。根腐れを起こしてしまったりすることもあるし、害虫問題もあります。直接はイノシシに食べられたりはしないのですが、イノシシがミミズを食べに来て掘り返されると土がダメになるみたいな事はあります。
――今後の展望はどう考えていますか
今はホップの増産をしていきたいです。色々と見学に行ったり育成方法を試したりしているので、しっかりとした量が収穫できるようになりたいかなと思います。

