さて全国的にコロナ感染が広がってきました。この先、町を封鎖しない限りは、どこの町でもどのお店でも感染者が来ることは起こりうる。そして感染者がでることは起こりうる。
『あなたのお店で感染者疑いの人が来たら』 『あなたのお店で感染者が出たら』どう対応するでしょうか?
実際に、どう対応していくのか具体的に考えたことがない人はけっこう多いと思います。
最悪のケースを考えて準備をしておくこと
実際に感染疑いの人が出た場合のシミュレーション、感染者がでたときのシミュレーション、大事なのは“最悪のケースを考えて準備しておくこと”なのではないかと思います。そもそも早い段階で感染疑いがある人をより多く見分けていく作業は大事で、見分けていくための一つに検温は必要になってきます。検温の際に、もしも熱があった場合どう対処していきましょうか?今そのような状況に直面した時、果たして円滑に対応できるだろうか?
そもそもどういったマニュアルが今あるの?
○○センターに連絡してください。とそういった案内はしてもらえますが、その先の具体的な行動に関してはありません。ケースバイケースということ。本当はケースバイケースであればあるほど、細かく知っておかないといけないことが多い。混乱を招かないためにも細かい手順方法を知っていく必要があると思います。
・まずどこに確認する?
・施設待機?病院に行くの?隔離させるの?
・どこの病院に連れていくの?どこに隔離させるの?そんな場所があるの?
・何時まで対応してもらえるの?
・目的地が見つかったとして、どうやって連れていく?誰が連れていく?タクシー?救急車?
・感染者疑いを載せてくれるタクシー会社は近くにある?24時間対応?
・タクシー会社にもマニュアルあるのかな?
・感染疑いの人の同行者はどういう扱いをすればいいのか?濃厚接触者扱い?
・仮に検査した人が陰性だった場合はお店に戻ってくる?宿に戻ってくる?
・陽性の人がでた場合、その後のお店ではどのような処置をとるのか、どのような場合休業しないといけないのか?
・消毒業者の手配などは必要か?費用はどうか?
・広がる風評被害はどのくらいか、近隣からの冷ややかな視線、どのくらい残酷な状況になってしまうのか?
・お店を続けられるのかどうなのか?売り上げはどのくらい減る可能性があるのだろう。
キリがないのだけれど、実際に感染者が出たと仮定すると、どうすればいいかわからないことがどんどんどんどん溢れ出てくる。
準備がないと確実に混乱するし、対応が後手後手になるのは間違いない。シミュレーションすることで出てくる問題を整理し、一つずつ解決しておく。そこまで意識を持っていけると、まずお店を開けるかどうかを考えるし、もし開けるなら予防をよりしっかりしていくことになるだろう。万が一があった時にも迅速に対応できるし、余計な感染者を増やさないことにもつながる。
感染者を出してしまったお店はきっと風評被害もうけるだろう。小さい町ほど。そのときそのお店を『どう守るのか』『どう守ってあげられるのか?』も同時に考えていかないといけない。
最近、東京の劇場でのクラスター感染なんかはその準備ができていなかった。シミュレーションできていなかったと思う。咎められる要素はなるべく減らさないといけないと思った。これだと守りたくても守れない。
お店だけじゃなく個人としても、まわりの大事な人が感染疑いがあるときどうするのか、感染した場合、その人とどう向き合っていくのか、どう守ってあげられるのか?
大事なことは自分事として捉える意識と想像力
結局『自分事として考えられるかどうか』だと思う。必要なのはその意識と想像力。これって地域づくりにも共通してるんじゃないかな。
そして、私の住む愛媛県の内子町では、この件を相談しに行ったことで役場と観光協会と一緒に具体的なマニュアル、手引きを作るための話し合いの場が設けられることになりました。
ロカールほど一人一人の影響力が強い
小さい町ほど一人一人の意見に重みがあり、一人一人の意識が町に与える影響は大きい。そこはローカルのいいところだと私は思っています。
withコロナ時代、経済も止められない中しっかりと生活していくにも、一人一人意識を高め、どういった状況に直面しても協力できる対応できる環境づくり、まちづくりをしていけたらいいなと思います。
ちなみに、これは自分に言い聞かせている記事になります(笑)
『咎め合う世の中』じゃなく、『お互いを守りあえる』世の中にしていきたいものですね~!