日直えひめ暮らし本多です。
去ったと思ったらもう次の台風が近づいてますね。
週末~週明けにやってくる台風10号は最大級の警戒をと言われています。どうか皆さまに被害の及ばないことを願っています。
さて、ボクの住む伊予市双海町は名前から推測されるように海辺の町です。
海辺の町には海辺の町なりの景色があって、海もいつも同じではありません。この町に住んで7年半になりますが、これ不思議なことに海の景色は毎日違います。
空の色、雲の様子、海の色、波の感じ、夕陽の位置や見え方、それぞれ違うんですが、今日は台風にちなんで船の話を。
船が増えると嵐がくる
わが双海町の沖合いは伊予灘という瀬戸内海の西の端。西へ伸びる日本一細長い半島「佐田岬半島」を超えると、外海である宇和海に出ます。
瀬戸内海はとても重要な航路で船も多いんですが、船舶は航路という決まったルートを通ることになっていて、双海沖は20km近く離れている青島(大洲市)の向こう側が航路になっているので、すぐ沖合いは漁船くらいで大型船舶は航行しません。
そんな双海沖にも大型船が増えることがあります。それが嵐のとき。
外海を航行中の船は台風などで海が荒れると比較的穏やかな内海である瀬戸内海に避難してきます。海が荒れている間は瀬戸内海の洋上で停泊し、台風が去った後に再び外海に出ていくんです。
なので、ふと海を見たときに(海が視界に入らない日はほぼない)、「おぉデカい船が増えてきたなぁ。嵐がくるぞぉ!」となるわけですw
一昨日、台風9号が接近していたときは、視界にざっと23隻が洋上に停泊してました。これは最近ではないくらい多かった。そんな視点からも台風の規模をはかれたりします。
あっち向いてホイ!
沖合いに停泊中の船を見てると面白いこともあります。
みんな船首が同じ方向を向いてるんですよ。しかも時間によって向きが違うんです!
一昨日だと、潮が引いていたお昼ころは、東から西へ潮が流れてたので、沖合いの船はみんな東を向いてました。
船が停泊するときは潮に流されないようにアンカー(碇)を降ろしますよね。それが海底に引っかかって流れ止めになるんですが、アンカーを落としているところを起点に鎖の範囲では流されます。アンカーは基本船首に付いているはずなので、東から西へ潮が流れていたら船首は東を向くというわけ。
同日の夕方には潮の流れが西から東に変わりました。もちろん夕方はみんな西を向いてました。
こういう小話、海辺の町を訪れて海を見ながら現地の人から聞くとめっちゃ旅行感ないですか?w
そこで暮らしているからわかるその土地の景色やちょっとした話は、とてもインパクトがありドラマチックなもの。
そんな案内をしてあげたらきっと喜ばれますね☆