島暮らしのぼくの仕事おさめ

こんにちは。えひめ暮らしネットワークの鍋島です。

気付けば師走も後半に入り、今日はクリスマスイブ。来週には仕事おさめ、という方も多いのではないでしょうか。ぼくも日直えひめ暮らしは本日が年内最後の出勤日。生憎の雨模様ですが、コロナ禍の今年をいろんなひとたちと協力しながら走り抜けたなぁと感慨深く思います。とはいえ、明日からは寒波の到来前に加工用レモンの収穫、屋敷やゲストハウスの大掃除に、オンラインイベント(参加者募集中!【地域移住者のホンネ】地域おこし協力隊からの定住という選択https://choiful.peatix.com/)への出演などやることが盛りだくさんです。

こんな感じで年末は毎年忙しなくしているぼくですが、「あぁほんとに1年の仕事おさめだな」と心から思うときがあります。それは、ぼくが住む大三島盛集落の「幟立て」という行事。盛集落では、氏神様を祀る盛八幡大神社の参道に、大晦日の日の午後から幟を立てるのです。

ぼくは役職の関係から、毎年この行事に参加しています。20名ほどの集落の方々が集い、大晦日の夕暮れ前の時間にわいわいと語らいながら進める幟立て。終わった後はみんなで缶コーヒーを飲みながら一服し、今年1年間を振り返ってのよもやま話に花が咲きます。そして、集落の長である総代さんが最後の挨拶をして行事は終わります。

ぼくは使用した道具の片付けなどで最後のひとりになるまで残ります。そして、大晦日の静かな夕暮れ時のなかに凛と立つ幟を見上げながら、「今年も1年が無事終わったな」と安堵するのです。

みなさんもご存じかもしれませんが、神社の幟には「奉寄進」と書かれています。これは、「きしんたてまつる」と読みます。集落の方々の、「謹んでこの氏神様にこの幟を寄贈いたします」という思いが込められているのです。今年はコロナ禍で、盛集落における一大神事でもある祭が中止となりました。その他の神事も縮小となり、例年よりも氏神様と関わることが減ってしまった1年。それでも集落の方々は毎月1度の清掃をおこない、盛八幡大神社は美しく保たれています。

ぼくの仕事おさめまで、あと1週間。無事にこの1年間を終えることができるよう、日々を過ごしていこうと思います。

最後になりましたが、みなさま、今年はほんとうにお世話になりました。来年がみなさまにとって良き年となりますように。