#農家 #再生 #移住 #リユース #海 #柑橘

西予市宇和町から明浜町へトンネルを抜けると、宇和海を見下ろす急斜面に柑橘畑が広がります。先人が手で積み重ねた石垣に形成される段々畑で、木々は太陽をさんさんと浴び、ミネラルをたっぷり含んだ潮風により、甘みがぎゅっと凝縮した味わいになるそうです。

「西日本豪雨災害の後、みかんの収穫に手伝いに来てくれたボランティアの大学生がいました。しかし、当時は宿泊施設がなかったため、空き家を借りて泊まっていただいたところ、トイレや浴室が汚く、嫌な思いにさせてしまいました。明浜町の景色や人はすごく好きだけど、もう明浜には来たくない、と言われてしまったんです。
このままではダメだと気づき、『また明浜に来たい！』と言われるような場所を自分たちが作らなければという思いが、ゲストハウス運営スタートのきっかけです。」

そう語るのは、Orange House 10を運営する天晴農園リーダーの片岡さん（通称ジャイアン先生）。明浜みかんを後世に残したい、地域を盛り上げたいという思いで、柑橘の生産から加工品の開発、販売まで個性豊かなみかん農家５人組が手がけるグループです。
メンバーの仲の良さや、地域を盛り上げていくぞというエネルギーは、天晴農園のインスタグラムの和気あいあいとした動画投稿からも伝わります。

ゲストハウス1階のリビング＆キッチンの共有スペースは洋室タイプで、調理器具や食器が充実しており、自宅よりもくつろげるスペースとなっています。2階の客室は和室テイストで古き良き旅館風。宿からすぐ近くの海岸線を散歩するのも気持ちが良く、実家や故郷に帰ってきたようなリラックスした時間が流れます。
駅もないし、コンビニエンスストアもない。そんなちょっと不便さを楽しんでみて。
そうすれば、きっとここが「あなたにとっての第２の故郷」。