スタートアップの地域おこし協力隊に向けたプランニング研修を行いました

えひめ暮らしネットワーク参事の山内です。

先日南予サインにて地域おこし協力隊のプランニング研修が開催されました。

個人的にもとても推しているこの研修。その様子を少しご紹介できたらと思います!

研修の風景

そもそもプランニング研修とは?

全3回の研修において、「地域での関係構築のプロセス」「課題抽出の手法」「プランニング作成のポイント」などを OB・OG や現役隊員同士の交流を通じて学び、活動プランのブラッシュアップにつなげるとともに、任期中に発生する課題に対して臨機応変に対応していくスキルの向上を目的として実施する研修です。

OBOG、現役隊員みんなでやるというところがまたこの研修の良さでもあります。

研修の流れ

第1回では自己紹介に始まり、3年間の大まかな活動プランの作成と発表

第2回では活動プランの経過報告と相互評価を行い、また自分の資源を探し強みを見つけていくワークも行います

第3回で活動プランの発表

というような約4か月間で行う研修になっています。

どんな参加者がいるか

参加者はだいたいが任期1年目のスタートアップで来る隊員が多いです。
以下の参加理由が多いです。

・移住した目的をはっきりさせたい

・自分のやりたいことをみつける、目標をみつける

・自分の活動へのヒントを得たい

・課題に対するアクションを自分自身が納得できるようにしたい

・起業までのプランを構築したい

・地域や行政などの機関とのかかわり方をしりたい

・活動地域の選び方を相談したい

漠然とした人もいれば具体的な人もいますが、移住してすぐに活動地域がどんなところか、どう向き合うのか、町と向き合うというのは初めてのことだらけゆえにそこで生じた悩みを解決したいなんて声も。

講師伴走について

えひめ暮らしネットワークの協力隊OBOGや昨年度この研修に参加した隊員さんが講師や伴走者になります。

地域おこし協力隊の任期は“3年”です。私ことではありますが、私が協力隊の頃は計画的に動いたというよりは、行き当たりばったりなことがとても多く、そのなかでたまたま3年目にやりたいことやるべきことがみつかりました。もう3年目だったので、ラスト一年、そして任期後とても苦労しました、、、ギャンブル好きタイプにはプランニングはあえて必要ないかもしれませんが、お勧めしません(泣)もっと前からどんな暮らしがしていきたいのか、どんなことを生業にしていきたいか向き合い、そのためにどう行動するかプランニングをできていたらな~なんて研修参加者を見ながら毎回思っています。

というように、協力隊それぞれ任期中に「こういうことをやってきてよかった」「もっとこうすればよかった」など協力隊時の経験をもち、まわりの隊員の活動も見てきたOBOGが伴走しながらという環境がこの研修の強みでもあるのではないかと思います!

一人の発表のあとに良い点、質問、ギフトなどを出し合う

研修の推し部分

プランニングしていくこともそうですが、この研修の魅力は幼少期から今に至るまでのパーソナルな部分を共有していけること。その人の話を聞いて周りの人がその人の強みなどを客観的に伝えていける場でもあり、お互いがどんな人なのかを知り合える機会になっている。これまでの暮らしの延長上に今があって、そこを大事にしながらこれからの活動を整理していくことにもつながります。こういうパーソナルなことを反すことが苦手という人もいると思いますが、こういう機会だからこそ話してみる。話すために自分自身でこれまでを振り返っていく。自分と向き合える時間を作れることこそがいい部分だとも思っています。

3年間の予定を落とし込む

研修を終えると

個人差はあるとは思いますが、自身が作った3年間のプランシートがあることで、それが一つの指標になり、やるべきことがより明確になる。やるべきことが見えるとより行動しやすくなるのではないでしょうか。長い時間を共有するので進捗状況や悩みも相談できるというように良き仲間ができる人も多いと思います。一人で進めるのではなく、切磋琢磨しながら活動していけるのではないでしょうか。

状況によっては研修後に語らいもあったり。パーソナルな情報を共有した後はより中が深まりやすい

さいごに

なじみのない土地に移り住み、そこで生活そして活動をしていくということはなかなか大変で、常に未知との遭遇とでも言いましょうか。自分のやりたいことがすぐに実現できるわけでもないし、地域の人にすぐに受け入れられるわけでもない。生活のリズムだってすぐにできるわけではありません。その中で「本当にここでやっていけるのだろうか?」「ここで自己実現していけるだろうか」「ここでやりたいことがみつかるだろうか」などとにかく弱気になる瞬間はいくつもあります。そんないっぱいいっぱいの時になかなか自分と向き合う時間をつくったり活動を振り返る時間を作るというのは難しかったりします。そんな時に自分と向き合える場に身を置くことで整理できることがいっぱいあると思います。

今回のようなプランニング研修に参加するもよし、身近な人に相談してみるもよし。
新たに町に入っていく人たちが、自分が活動していくために良き環境を良き準備をそれぞれが作っていけるといいな~と思います。そのために私たちえひめ暮らしネットワークも常に松山や南予サインに常駐しているので気軽にご相談してもらえたら嬉しいです!!
自分たちでできることをして、いい環境をみんなで作っていきましょう!

そんな愛媛チームでありたいナリ(笑)