島の自然の良さを伝えたい

今治市地域おこし協力隊 野村 莉織さん

愛媛県で活動している現役地域おこし協力隊による、活動紹介ブログ、今回は今治市関前諸島で活動する野村莉織さんです。

 2020年4月に関前諸島地域おこし協力隊に着任し、前職はニュージーランドでネイチャーインタープリター(自然の素晴らしさを子供から高齢者までわかりやすく伝える仕事)をしていました。 

 関前諸島は人口350人未満の小さな島ですが、食堂やカフェもあり、自然豊かな景色も魅力です。人も暖かく受け入れてくれる方が多いので移住しやすいと思います。

なぜニュージーランドから関前諸島に?

 「ニュージーランドから関前諸島に来ました。」とお話しすると、必ずと言っていいほど「え?どうして?」と言われます(笑)

 前職のネイチャーインタープリターの話をしても、「自然はニュージーランドの方が素敵でしょ?」と言われますが、たしかにニュージーランドの広大で豊かな自然も素晴らしいです。

 ですが、瀬戸内海の穏やかな海に浮かんでいる島の風景や空の繊細な色などは唯一無二で、とても価値があると感じています。穏やかな内海も太平洋出身の私からすると新鮮です。その穏やかな海のアクティビティを通して島の自然のポテンシャルを伝えたいと始めたのが「せきぜん海探検プログラム」です。

 最近の子供達は室内で遊ぶゲームやスマホが充実しすぎて、野外で活動する機会が減ってきています。島の豊かな自然の中で身体を思いっきり動かして楽しみ、家族全員で参加してもらい「家族時間」を島の自然で楽しんでもらえればと思います。

 子どもが6人しかいない関前諸島

 65歳以上が人口の8割を占める関前諸島、子供は6人しかいないから子供はみんなの子供・孫。という意識があって、わたしの「せきぜん海探検プログラム」の活動も島の方に応援していただいて本当に感謝しています。

 今治市と橋が繋がっていなくても、広島県呉市まで車で40分、橋の料金も往復530円とリーズナブルで生活しやすいです。もっと移住者が増えてもいいのに認知度の低さからか、移住者が増えません。そこで移住促進のために始めたのが移住相談窓口「とびしまライフ」です。

 とびしま海道の地域おこし協力隊とOB・OGで活動しており、2020年5月から活動しています。一ヶ月に問い合わせが10件と移住者も着々と増えてきています。移住者が増え、子供達も増えれば島の自然の中での野外教育などもできると考えています。島で生活している家族や、今治市内の家族、呉市内の家族とも交流できる機会なども作っていきたいです。

体験アクティビティ開発・事業化に向けて

 「せきぜん海探検プログラム」以外にも瀬戸内海での島でできる体験プログラム開発に 向けて準備しているところです。大下島では人口50人の島でボーイスカウトの指導経験がある、自治会長と大下島探検&みかん狩りイベントを企画中です。他にも視察や調査をしながら、島のアクティビティ開発を進めていきたいと思います。都市部の家族層に向けて島の良さを伝えるアクティビティを目指して、精進します~!

今治市HP:https://www.city.imabari.ehime.jp/
せきぜん海探検プログラム:https://sekizensea.webnode.jp/
とびしまライフ:https://www.tobishimalife.net/