令和6年度えひめ地域おこし協力隊初任者研修を開催しました

令和6年6月10日(月)東温市中央公民館にて、令和6年度の愛媛県地域おこし協力隊初任者研修を開催しました。
運営は今年も(一社)えひめ暮らしネットワークが担当させていただきました。

協力隊員のみならず市町の職員さん、オブザーバー参加の皆さまも含め60名を超える方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

地域おこし協力隊制度と地域づくり

最初の講義は、総務省地域おこし協力隊サポートデスク専門相談員の鍋島悠弥氏に、制度の概要、そして協力隊として活動する上で意識しておきたいポイントなどをわかりやすく解説していただきました。
現在は、複雑多様化している協力隊ミッションですが、「それぞれの地域」との関係構築においては共通点があるように感じました。初任者研修ではそれぞれの実務に有用な内容ではなく、制度の理解と、立場上意識しておきたいこと、そして「地域」の中で暮らす心構えなどが大事なポイントになってきます。

先輩隊員からの活動事例紹介と隊員OBのポイント解説

続いては、伊予市地域おこし協力隊2年目の山田祐大さんより、着任から1年2か月経った現在までの活動の事例発表をしていただきました。関係人口創出というミッションで昨年の4月に着任した山田さんは「この町に住みたい」という思いで協力隊となったことと、関係人口創出という幅の広いミッションということもあり、何から手をつけていいかわからず、毎日刺激的で楽しい日々を送りながらも悩み続けていたそうです。
先輩隊員からのアドバイスで悩みが吹っ切れたことをきっかけに、地域を知り、つながり作りを広げることに注力した1年目となる中で、自身で感じたことや色々な対処法、そして着任してすぐの隊員さんたちに活動のコツとなることなどを具体的な事例を元にお話してくれました。

また、後半は(一社)えひめ暮らしネットワーク参事の本多正彦氏による山田さんの活動のポイント解説や活動の深掘りをおこない、具体的な事例が前半の講義どういった部分に結びついているか、といった部分を整理することができました。



参加した皆さまも身近な先輩の事例には興味関心が深く、熱心に話を聞いている様子が印象的でした。

山田さんと本多氏の事例発表の深掘り

本研修に参加していた他の2年目の隊員さんたちにも簡単に1年経ったいまどんな心境かということをコメントいただき、複数の2年目隊員の想いと身近な先輩の紹介ができました。

隊員同士の取り組み・活動共有や横のつながりづくり

休憩を挟んだ後半、まずは参加者全員の自己紹介タイムからスタートです。
着任地域やミッションのみならず、出身地や前住地、趣味特技やつながりたい人(活動)など、皆さん精力的に語ってくれました。
その甲斐もあってか、そのあとのフリー交流タイムでは、たくさんの方々同士が名刺交換して交流する非常に熱量の高い時間となりました。

本研修をきっかけに県内で活動する多くの隊員同士がつながり、刺激や勇気を与えながらより良い活動につなげていただけることを願っております。