なんでUターンしたかったかのひとつ。

日直えひめ暮らし山口です。

連日猛暑が続きますね。予報で40度のところがあったり、昨日は愛媛県下でも37℃台の所も。

真夏日が、30℃だったころから比べて環境が変化しすぎてますよね。マスク着用のまま外を歩いて、熱中症になりかけた友人の話を聞き、色んな人のことが心配になりました。

それでも、この夏色

それでも、市街地とくらべて私の住む中山間地域は、少しは温度が低いです。そして、抜けるような青空が拡がります。積乱雲の白い輝き、そしてどんどんカタチを変える雲。それを見るだけでうれしい。夏であることがうれしい。ホントにシンプルな歓び。体中の水分が蒸発するように、洗濯物も一斉にベランダに干せば、あっという間に乾いてしまう。お布団も軽くなりふかふかに。太陽の力を借りて、不要な水分を蒸発させていくことの気持ちよさよ。空が近い、山が近い、新鮮なお水と空気に近い、吹き抜ける風に近い、お日様に近い。それは、いわゆる不便な場所にしかない。けどかけがえがない。細胞を伸び伸びとさせるには、とってもアクセスの便利な場所です(笑)。



季節の色を感じて、食べる幸せ。

西予市の地域おこし協力隊の作ったトマト。こんなに立派な玉でもハネ品なのです。

太陽の力を借りるのは、植物も。畑の野菜もどんどん色づき育っていきます。1日取り忘れただけで味がかわってしまったりするから、家庭菜園じゃなく農業に従事する人たちは、その勢いに負けないように大忙しの時季。この猛暑の中、頭が下がります。食べものは、だれかが汗水たらしながら作ってくれたもの、そしてそのものの生命力。鮮やかな色合いの夏野菜をほとんどお店で購入することなく、生活できているお山の暮らし。自分一人では成り立たない家族の労力や、田舎の関わり合いの中の、物と物、手間や想い交換という形で頂けるありがたさ。


畑に実るものをふんだんに使った、保存食や料理やデザートを作る。食べる前から、スイカの赤と卵白の白をみているだけで、無心になれる。暑い暑い、キレイキレイ。かたっばしから作る。実りの勢いに負けないように。

カラダに染み渡る、ご褒美。

汗だくの合間に、ひんやりをいただきます。わが家の畑から帰ってきた後のご褒美ができました。

卵白とスイカの果肉を混ぜて作る、スイカのグラニテ。ハチミツをたらしたり、お酒のジンを少し降ると、ごきげんなお味になります。

季節の移り変わりの美しさを愛でるコト。

それは、私がUターンするときに大切にしたいと思ったことです。田舎での暮らしだって、やっぱり慌ただしい。それでも『なんで、私って生まれ育ったところに戻ってきたんだっけ?』の答えを、自分が味わうことを楽しむ。そこかしこに美しさやきらめきはあって、それをキャッチできる心持ちを忘れないで、そして誰かとシェアしたいのです。

みなさんにも、写真で夏色をおすそ分けでした。