8月20、21日、しまなみ海道の大島、大三島を会場に「えひめ暮らし生業づくり研修会」を実施しました。会場は、千々木が運営する大島の「こりおり舎」と鍋島さんが運営する大三島の「ゲストハウスさかりば」。鬼北町と上島町から、3名の方が参加してくださいました。
こりおり舎in大島
3月まで今治市地域おこし協力隊だった私が4月から運営しているこりおり舎。
私は、もともと店を作りたくて移住して地域おこし協力隊になったので、3年間をフルに使って起業の準備をしてきました。協力隊だったことでできたつながり、学んだこと、得られたことがたくさんあります。また、協力隊という期間を経たことで、当初の計画とは違う、今のお店のかたちやコンセプトができあがってきています。協力隊の活動と並行してイベント出店など実店舗作りのためにしてきたことで、コロナの状況下でも応援していただける店にすることもできたかなと思います。
そんな経験をもとに、協力隊の活動と絡めたり並行したりしながら、どうやって起業の準備をしてきたか、どんな店の運営をしているかなど、お話しました。
こりおり舎の視察をした後は、大三島へ移動。
さかりばへ行く前に、大三島の元地域おこし協力隊、小松洋一さんが運営する、パン屋まるまどへ。視察と朝食用のパンの購入をしました。
小松さんは、私が今治の地域おこし協力隊になったきっかけの人であり、起業に際しても沢山のアドバイスや刺激を頂いた方です。起業した地域おこし協力隊や若手移住者がたくさんいることも、しまなみの魅力のひとつ。起業するにあたって、とても心強い存在でした。近くではなくとも、ネットワークを通じて、多くの起業した人と繋がれることは、とても大きな意味があるのではないかなと考えています。
ゲストハウスさかりばin大三島
鍋島さんが運営するのは、ゲストハウスさかりばと、さかりば農園。
2012年から3年間の協力隊期間を経て、多業での生業づくりをしている鍋島さんの大三島での暮らしは既に9年目。集落の一員となり、仕事を任されるようになっていく中で、様々な仕事が生まれたこと、より大切に思うようになった地域との繋がり。良くも悪くも地域おこし協力隊として地域に入った以上、大切にするべき地域でのあり方、自分の幸せの追求などについて話してくれました。
事業計画を立ててみる
2日目は、1日目の話をふまえてのワーク。鍋島さんが実際に融資を受ける際に使った事業計画書を見ながら、自身の事業の計画を立てていきます。1円単位の数字を大公開。しんどさも難しさもさらけ出してくれる、ぶっちゃけた研修はほかにはないかも知れません。どんなことをやりたいのか?それはどんな商品なの?ひたすら自分の計画と向き合いました。!3名ともとても具体的に計画中の企画について発表してくださいました!実現に向けて、これからがたのしみです。
また、補助金や融資を受けるにはどうしたらいいか、ビジネスコンテストへの応募、チェックすべきサイトなど、実務的なアドバイスも。起業のスタイル、内容は人によって異なります。地域おこし協力隊のミッションがそこにつながっている人も、つながっていない人もいます。なにが自分に活かせるのか、参考に出来るのか、たくさんのヒントやきっかけの中から、それぞれがつかみとっていかなければなりません。ネットワークを通じて、そんなヒントやきっかけをたくさんちりばめていけたらいいなと思っているので、どんどんキャッチしてくださいね!