東温市地域おこし協力隊 岩橋 洸平さん
愛媛県内で活動する地域おこし協力隊を紹介する連載、協力隊ご本人の記事シリーズです。
今回は、東温市で活動をしている岩橋洸平さんです。
どうも、東温市の井内地区の協力隊をしています岩橋です。
東温市は松山市までのアクセスがいい面もありつつ、山間部には日本の原風景のような景色も広がっているベッドタウンです。都会的な暮らしと田舎ぐらしを両立するにはいいかなと思います。
僕は大阪出身の24歳で、協力隊の活動では農業関係の振興や情報発信、協力隊の活動外では宿のスタッフをしたり色々としています。
地域を思う気持ちが強い人が多い土地
以前は大阪で普通のサラリーマンを1年半くらいしていましたが、宿泊関係の仕事をしたいという思いもありつつ、このまま働いたらやりたいことをやらない人生になるだろうなぁと思っていました。そこで思い切って、宿泊関係の募集もあった東温市に応募しました。他の地域でも同じような募集はあったのですが、ものすごい山の中とかの募集ばかりだったので、これは自分では生活できないだろうなと思って応募しませんでした(笑)
東温市に来てみると「地元の人は何もないところでしょ」という方も多いですが、生活もしやすいし、地域を盛り上げるために活動をされている方々も多くいて、そういった思いがある人がいるということが素敵な事だなと思いますね。
東温市は市街地と山間部では、ライフスタイルがぜんぜん違っていて山間部の方々は農業をされている方が多く、イノシシなどの動物がいることも当然みたいな扱いですが、市街地の方々にはあまり馴染みがないので同じ市内でもギャップがある地域かもしれません。僕は基本的に山間部にいることが多いので、移住して1年ちょっとですが、市街地に住まれている方よりは田舎的な暮らしには慣れていると思いますね。
優しい方が多いので、地域の方々に生かされているようなもので体重だけ成長がすごいです。
山を管理することが街を助けることでもある
協力隊の活動では、井内地区の特産であるシキミ(お墓に飾る植物)という植物の担い手を集める活動をしています。どの地域でも同じですが、高齢化によって山を管理できる人が減っていることが課題で山が荒れてしまうと結局は市街地にまで被害が及ぶことになります。シキミを栽培していると最低限、その場所は管理できる人がいますし、売ることで生業にもなります。僕もまだ修行中みたいなものですが、そういったことに興味がある人が来てくれればと思っています。
その他の活動のブログでの情報発信は、協力隊になる前からほぼ毎日更新しています。半分趣味みたいなものになっていて活動外のことを書くこともありますが、読んでいる人は少なくても自分の言葉で伝えていくことが大切だと思って続けています。堅苦しい感じは苦手なので、許されるであろうギリギリの範囲を狙ってふざけながら書いています。まだ怒られてはいないので、更新が途絶えたときは偉い人に怒られたときですね。
宿のお仕事は協力隊の活動外でやっており、接客や料理・DIYなどいろいろと学ばせてもらっています。山に住んでいる人たちは、自分たちで何でもする人が多いので、「この小屋を自分で建てたんですか?」みたいな驚きがよくあります。人生の大先輩の方々のスキルには敵わないですね(笑)
協力隊とはいいつつ助けてもらうことばかりです。
やりたいことをできる場所に
今やっているシキミの担い手募集の活動は継続しつつ、よりバージョンアップしていければと思っています。現状、新規就農者の方がいても、畑はあってもちゃんとした作業場がないので共同で使えるような場所があれば新規でやる人も増えるかもしれないと考えています。
自身の仕事としては、最近は地域のサードプレイスでカフェをしたり、イベント出店の予定もあるので、何かひとつの職で生計を立てていくというよりは、半農半Xみたいな形でやりたい仕事と稼ぐ仕事を分けてやっていければと思ってます。
僕は飽きっぽいところがあるので、主軸の仕事を持ちつつ興味が出た分野にすぐに乗っかれる余裕を持っておけることが理想ですね。真剣にやってる人からすると、「何を甘ったれたこと言ってるんだ!」と思われそうですが語るのは自由なので(笑)
特にスキルもない大阪から来た若造でも、どうにか生活ができることを証明できれば東温市に興味を持つ人もいるかもしれないですしね。誰かのやりたいを実現できる場所になっていけば、面白いんじゃないかと思います。
東温市市HP https://www.city.toon.ehime.jp 東温市地域おこし協力隊FB https://www.facebook.com/toon.kyouryokutai/ 田舎暮らしブログ https://note.com/kokohei_1996