「わたしのしごとのつくりかた」その①

すっかり秋めいてきましたね。日直えひめ暮らしの山口です。

昨晩は、ずっと雨。秋の静かな夜に雨音だけが聞こえる。

そんな静かな夜は心地よい睡眠がとれます。

秋分も過ぎて、カラダの組織は引き締まり、体内も余分なものを排出しながら、必要なものだけを蓄えようとする時季。季節の変わり目は、睡眠や水分をしっかりとって、ゆっくりと休養して変化に備えるのが1番。胃腸にやさしく、深呼吸を忘れずすごしたいものです。

季節の楽しみ方も変わってきますね。

今日は、一つ前の季節。夏の期間(7月~9月)を利用して、えひめ暮らしネットワークで開催しました「わたしのしごとのつくりかた」~初年度女性協力隊の約2か月半の伴走支援研修~の報告を書いていきますね。

こんな夏の色や雲が恋しい。いつも季節は潔く去っていきます。

なぜ?協力隊着任3か月から半年までにやりたかったコト。

なぜ、この研修を実施したかったか?これには私の強い思いがありました。

私は、生まれ育った市にUターン。着任地にある高校に通っていました。20年間東京や都市部で生活をしていたものの、わたしの同級生や家族の知人・友人など知ってくれている存在が多かったです。協力隊になる前に、3年間多拠点生活をしていたものの、月に一度は実家に戻っていました。そして、着任半年前からは採用されるかどうかわからない内に「もし、一緒に働くことになったら何をすればいいのか?」地域の方々とお話したり、自分なりに考察していました。着任1か月前には、仕事の量を調節して、ややインターンのような形で地域づくり団体の方の協議にも参加させてもらっていました。

そんな準備をしていても、やっぱり「あれ、思っていたのと違う」とか「思いにズレがある?」や「これってもっとこうした方がいいんじゃないだろうか?」という点が1か月目からどんどん出てきました。

それって、きっと受け入れてくださった地域の側もそうだと思うんです。こんな人だとは思わなかった!とか、あれやるって言っていたコトが変わってる?とか。うん、双方向であるはず。

実際やってみたら、うまくいくこといかないこと。そんなに向いてないコト、意外とできるコト、どんどん出てきます。

わたしも着任から2か月目頃に、色々言い出せない思いがたまって爆発してしまいました。「早く言ってくれたらよかったのに。」と言ってもらえましたが。知らない同士、気を使いあっていることも、全く違う価値観をもっていることも多々。その情報量に、戸惑うコトも多かったです。

そして、なるべく着任から半年の間に、お互いの思いのズレや共にやりたいことのズレを調整していき、自分の考えていることも共有し、それを「視える化」していくことが大切だなーと。シンプルに言うと

「 密なコミュニケーション 」

わたしのこと。相手のこと。

わたしのやりたいこと。地域のひとたちがやりたいこと。

その中で、わたしたちとしてやったらいいこと。わたしたちのために、わたしができること。

ちょっとした ”ボタンの掛け違い”を直していくような、小さなコミュニケーションを繰り返していました。

もし、見知らぬ土地に飛び込んでいったとき。

ただ、それってスムーズにできる人もいたり、出来なかったりするんじゃないかな?と思っていました。見知らぬ町、見知らぬ人、初めての暮らし、そして初めてのしごと。どうしたって不安になるし、緊張もする。誰に何を相談したらいいかもよくわからない。わからないまま時が過ぎていく。自分の思い描いていたコトができていたとしてもそうなのに、

「こんなはずじゃなかった!」

という状況に陥ってしまった場合・・・混乱してしまうのではないかな?

また、出会える人が増えるたびに、つながる人が増えるたびに、日々が和んだり可能性が拡がったりもします。

そんないろんな出会いを繋げたらいいな。

そんなことを思っていました。特に、コロナ禍でオフラインの交流がなかなかしづらい中で地域に飛び込んで行って頑張っている協力隊にとって、活動が円滑に進められる機会が作れたらいいなと思ったからです。

自分自身も大切にしてほしい。

全ての環境の中心にいるわたし。そこにも誠実に。

また、まず最初に女性協力隊にしたのも、「頑張り屋さんで、人のコトを大切に思い、細やかなことに気がつく」そんな人が、地域だけをみていると、自分自身を大切にすることを忘れちゃうんじゃないだろうかと。期待されることが多く、それに応えることもできる、やりがいのある仕事を選んだ女性だから、始まる前に「なんで、わたしってここにいるんだっけ?」「どうなりたくて、どうしたくて今の選択をしたの?」も大切にしながら、活動を充実したものにしてほしい。

それぞれの個性を大切に「自分らしさ」を地域で開花できたらみんなハッピーじゃないかな?

1人じゃできないことを、参加者同士や同じ選択をしたもの同士、協力できるんじゃないかな?

わたしが経験してきたこと、身に着けてきたこと。シェアできたらいいな。

そんな思いで研修のプログラムを作っていきました。きっと全ての人ではないけれど、必要な人がきっといるだろう。そう思って告知をしたら、ステキな3名の初年度女性地域おこし協力隊の参加が決まりました。大切にしたいこともやりたいことも沢山持ちよっての2か月半。濃い時間となりました。

わたしにとってのふりかえり。

参加者さんが、自分自身を振り返る場面に立ち会わせてもらったことは、自分自身を振り返るいいきっかけになりました。

そして、いい刺激、いい視点、ステキな思いに触れることが出来ました。

次回は、研修のレポートを書いていきますね。