四国の地域おこし協力隊等交流勉強会in愛媛県③

こんにちは。運営スタッフの本多です。
先日開催された、四国の地域おこし協力隊等交流勉強会in愛媛県レポート第三弾をお送りします。

研修1日目のレポートはこちら
研修2日目分科会1のレポートはこちら

今回の研修では、「地域おこし協力隊活動と自己実現」をテーマにしており、2日目に開催された分科会では、4つのグループに分かれ、ワークや事例紹介など、様々なスタイルで自分に合った形でテーマについての考えを深められるようにしました。

分科会②「活動スキルアップ ワークショップ」

今日は、4つの分科会のひとつ、分科会②「活動スキルアップ ワークショップ」のレポートをしたいと思います。分科会②は、グループワークを主とした分科会です。

会場の都合で分科会①と同じ部屋になってしまったので聞き取りにくい部分があってごめんなさい


こちらの分科会は運営スタッフの本多山口聡子さんが進行しました。
内容は「地域づくりコーディネートゲーム」によるワークショップです。

地域づくりコーディネートゲームとは、
徳島大学の田口太郎先生と、中越防災安全推進機構の阿部巧さんが開発したワークショップで、
架空の集落に協力隊のような外部支援者が入り集落を盛り上げていくことをディスカッションしながらシミュレーションするゲームです。

開始前からお互いの交流をはかる参加の皆さん。とても積極的でよい雰囲気を作ってました



地域の課題に対して、ヒト・コト・モノといった地域資源をどのように活用して地域を支援していくかを整理しながら、参加者同士のノウハウを共有して学んでいきます。

この地域づくりコーディネートゲームは、総務省主催の全国地域おこし協力隊初任者研修(春開催)でもおこなっているワークショップなんですよ。

第一部 地域課題の整理

まず第一部では仮想集落の設定をします。
本来であればここからカードを引き、一喜一憂しながら無作為に集落設定をしていくのですが、通常1日以上かけて行うこのワークショップをこの日は3時間で行わないといけないスケジュールだったため、今回はこちらで設定させていただきました。

そして目に見えやすい課題を3つ挙げてあり、各グループにはその条件の地域から想定される隠れた課題を考えてもらいました。

隠れた課題を探ります

第二部 活動プロセスの記述

各グループの仮想集落とその課題(隠れた課題も含む)が整理できたところで物語のスタートです。
その集落に支援者として入ってくる地域おこし協力隊はどんな人かを設定してもらいます。

各グループともにディスカッションが盛り上がってきます

その協力隊が地域に入ったところからがプロセスのスタート!
地域のどんな人と出会い、どのように人脈を広げ、どんな活動をして地域力を上げていくのか、
仮想のストーリーではありますが、そこはそれぞれの地域で活動をしている協力隊同士、各々の経験などを持ち寄りリアリティのある地域づくりが展開されていきます。

最後には活動を一言で表すキャッチフレーズを考えて終了。

発表タイム

Aグループ
「棚田と雲海の限界集落」



Bグループ
「まきこめ!たらのめ村!」



Cグループ
「オシャレな古民家に呼び込もう!!」



Dグループ
「おかえり!ゆっけちゃん!おまつり復活からのみんなイキイキ コミュニティ!」

ところで、今回のワークでは、仮想集落の条件や目に見える課題は2パターンにしていました。
AグループとBグループで同じ条件(自治体の周辺部のような世帯数が少なく高齢化率も高めの集落)、
CグループとDグループで同じ条件(合併前の自治体中心部に近いような世帯数やや多めの高齢化率やや低めの集落)でした。

しかしそれぞれの発表は全く違ったものになっていました。

なぜか?
グループごとに内部人材カードというカードを無作為に引いてもらいました。これは簡単に言うと協力隊が最初に出会った地域の人です。そして地域に入る協力隊の人物像もそれぞれのグループで自由に決めてもらいました。

つまり、
同じような環境と課題を持つ地域でも、どんな支援者が地域のどんな人と出会い、どんなつながりを作っていくかで地域づくりは変わってくるということです。

地域おこし協力隊の皆さんには、たったひとつの「自分」という個性と、偶然と必然から生まれるたくさんの出会いを活かして、世界でたったひとつの活動を存分に楽しんでいただきたいと思うわけです。

グループワークを通じて

さて、本来と比べると非常に短い時間で駆け足でのワークとなったのですが、参加された方はお互いの考えや経験、そしてノウハウなどを共有してしっかりしたディスカッションとシミュレーションをされてました。
そして仲間感、これを培えるのがグループワークの魅力ですね。

えひめ暮らしネットワークのスーパーメンター山口聡子さんも各グループの発表ごとに得意のグラレコで要点をまとめて発表の価値を高めてくれました☆


そして最後、ボクの方からは「地域の方々としっかりつながって、足し算の支援を地道に続けることの大切さ」「楽しく暮らしていることを内にも外にも存分に伝えてほしい」「楽しさの共有から始めると課題解決は後からついてくる」といったお話しをさせていただきました。

短い時間ではありましたが、参加した皆さんに意欲的に取り組んでいただき、良い雰囲気で充実した研修にすることができました。参加された皆さまと運営に関係した皆さまに大変感謝しております。ありがとうございました。

この日のご縁をこれからも広げていってくださいね☆