みなさま、まいどです。日直えひめ暮らし、なべしまです。
緊急事態宣言が全国的に解除されました。ぼくの全国各地にいる地域おこし仲間たちからは、ちらほらと「外飲み解禁された!」なんて情報が入ってきます。愛媛県ではもうしばらく自粛モードが続きそうですが、一時期よりもほんの少し先が見えてきた気がしています。油断せず、しっかりとコロナ禍を乗り越えましょう。そして、すっきりとした心でキンキンに冷えたジョッキをぶつけ合いたいものです。
さて、今日は地域おこしにおける「地域」という言葉の定義について少しばかり書き連ねてみます。考え方は人それぞれ、どうかご拝読を。
「地域」のカテゴリはたくさんある
地域おこしに地域づくり、近年では「地域〇〇」なんて言葉をどこでも耳にします。さて、この「地域」っていったいなんなんでしょうか。地域おこしに限ってみても、答えは人それぞれ。「自治体だ」という人もいれば「集落単位こそが地域だ」という人もいるでしょう。少しばかり地域おこしの世界をかじっている人ならば「学校区単位ですよ」と答える人もいるかもしれません。で、結局のところどうなの?という話になるのですが、結論からいうならばどれも正解です。ただ、これだけの言葉で終わらせるのももったいないので、少しだけ地域おこしにおける「地域」の考え方について説明してみましょう。
上にも書いたように、「地域」には様々な捉え方があります。そして、思っている以上に細分化できるのが「地域」です。ひとつ、集落という単位を例にしてみましょう。集落が地域であるといっても、その中にも多様なカテゴリが存在します。青年団、婦人会、保護者会、老人会…少し考えただけでもこれだけのカテゴリがあるのです。さらに言うならば、単なる仲良し飲み仲間とか、井戸端会議をしているおばあちゃんグループとか、そのへんで駆け回ってる子供たちだって、立派な「地域」とみなすことができるのです。
「地域」にフォーカスすること
地域おこしにおける「地域」の捉え方において大切なのは「目的に応じてどこにフォーカスするのか」ということです。なにか地域おこし活動をしようというときに、自治体という単位を「地域」として捉えるならば、けっこう大がかりな仕掛けや合意形成が必要になってしまうことがあります。ぼく自身も経験があるのですが、これは結構体力と時間を浪費しますし、行政の手を借りなければ進まないことも多くあったりします。ですから、あまり方に力を入れずに、フォーカスするのは極小の地域だっていいとぼくは思っています。あ、あのおばあちゃんたちを元気にしたいな。あの若者グループたちといると楽しいな、一緒に地域を盛り上げたいな。地域に暮らしていると、日常的にこんな場面に出くわすはずです。それこそが、地域おこしの始まりで、「地域」をフォーカスできている瞬間なのです。
ヒントは常に暮らしのなかに
地域に暮らす日常のなかに、地域おこしのヒントはたくさん隠れています。知識や経験を蓄えることはもちろん大切ですが、暮らしのなかで常にアンテナを張っておくことは、見落としがちですがとても大切なことです。「地域」という言葉の定義は様々、でも時々でしっかりフォーカスして目的に応じて「地域」を定義づける。この繰り返しが、小さな地域おこしを繋ぎ、紡ぎ、大きな地域おこしへと拡がっていくのだと思っています。