南予で関係人口創出ワークショップ完結編<第3回:完結編>レポート!

皆さん、こんにちは。えひめ移住コンシェルジュの板垣です。

『南予で関係人口創出ワークショップ「移住者はお客様ではない、地域をより良くする仲間だ!」』の第3回(最終回!)が11月24日に開催されました。

ここでおさらい。

このプロジェクトは県内のコワーキングスペース事業者がつながる団体「(一社)愛媛コワーキングコミュニティ」の企画で、地域課題(多拠点生活・ワーケーション・関係人口・地域活性化)をテーマとしたワークショップとして、南予は、内子町のコワーキングスペース「COWORKING-HUB nanyo sign(南予サイン)」と宇和島のコワーキングスペース「UWAJIMA QUEST」のコラボ企画となっています。

南予地域では、「関係人口創出」をテーマにした全3回シリーズで、

第1回(10/20@南予サイン):

地域課題の抽出

第2回(11/15@宇和島クエスト):

課題に対しての解決策アイデアソン

第3回(11/24@オンライン):

解決策プレゼンテーション

というスケジュールでワークショップを行なっていきました。

さあ!第3回は、いよいよプレゼンテーションです。宇和島グループ、内子グループそれぞれが前回までにディスカッションした内容をまとめ上げ、発表します。

また、今回はオンラインでの開催となりましたが、ワークショップ参加メンバー以外にも、愛媛県内外在住の10名以上のゲストにも参加いただきました!素晴らしい!

第1回第2回のレポートも、ぜひご覧ください!

プレゼンテーション開始!まずは宇和島グループから

さあ、早速プレゼンテーションタイムに入ります。まずは、宇和島市から。

宇和島グループタイトル:

「ええとこ南予♪PJ」〜宇和島を「好き」と言える場所をクリエイトしよう〜

宇和島が大好きなあなたへ…

それを伝える相手はいますか?魚が美味しい、自然が豊か、人が優しい。

よく聞く宇和島の魅力だけど、もっと具体的にいうとどんな風に表現するべきなんだろう?

そこで、「宇和島が好き」な人たちがたくさんの仲間や子どもたちに伝えることができる社会をデザインする「ええとこ南予♪PJ」を立ち上げました。

まずは、どれくらいの人が宇和島愛を胸に秘めているか、アンケートを実施。すると宇和島市にご縁がある30〜60代には、宇和島が好きだけれど、そう言い切れない方が多いことが見えてきました。

そこで、

「宇和島が大好き」を伝える場所として「素直になれるコミュニティづくりを一緒に目指しましょう!」

例えば、こんなイベント。

  • お城山からあなたの想いを叫ぶ「宇和島の中心で愛を叫ぶ」
  • 宇和島市民のソウルフード「じゃこ天総選挙」

など、色々とアイデアが出ました。

その中でも、イチオシ企画なのが「宇和島の魅力再発見!大人の修学旅行」です!

この修学旅行に参加することで、宇和島愛をシェアする循環がどんどん生まれることを目指します!実現に向けて、仲間を募集中です!よろしくお願いいたします!以上です。

ありがとうございました!大人の修学旅行、とても気になります!「宇和島が好き」な仲間がどんどん増えていくことを期待したいですね!

続いて、内子グループのプレゼンテーションです!

内子グループタイトル:

内子町魅力UPプロジェクト

皆さんの感じる豊かさとはなんですか?

都心部の利便性や華やかさに豊かさを感じる人もいれば地方にある自然や文化を豊かだと感じる人もいます。

内子町は、お金だけでない多様化した豊かさは地域活性化に繋がるのではないかと考えました。

そこで、内子町の豊かさについて、ワークショップの中でメンバーとディスカッションしました。

ちなみに、内子町は人口約16,000人の山間部にあるまち。江戸後期から明治にかけて木蝋産地として栄えたため、町内には、豪商の邸宅など歴史的建造物も多く残っています。

他にも町並みや内子座、手すき和紙、林業、棚田、地酒などなど。また人の温かさもいいところですね。自然と文化と人が良いバランスで循環し、身近な日常にあるのが特徴だと言えます。

しかし、大きな課題もあります。

後継者不足に悩まされており、文化の継承・保存が難しくなっており、私たちが感じる「豊かさ」が壊れていってしまうのでないか?という危機感を感じています。もっと多くの人に内子町の豊かさを知ってもらい、体験してもらうことで、この「豊かさ」を守っていきたいと感じています。

そこで、

現代版江戸時代の生活を体験するツアーを提案いたします!

例えば、

  • 日の暮れた町並みをろうそくを持って散策する
  • 古民家でおばあちゃんたちと郷土料理を作る

などなど。

企画の中身については、この後ゲストの皆さんとともにご一緒するブレイクアウトルームセッションにて、意見交換できたらと思います。

最後に。

内子町「南予サイン」のメンバーが感じる豊かさを一人づつ紹介します。

水本:家の近くに泳げる川があることは恵まれている。移住者10人位で暮らしをしている。近場に仲間がいる♪

本田:フラッと帰ったときに、焚火バーしていておかえりといってくれること、焚火できる環境。槇わり体験から森林の大切さをしることができる。

柳田:石畳地区がステキ。観光地として整備してはないが、古いまま村並を作り維持している。水車もある。飾らないそのままの景色、四季折々の風景をうろうろするだけで楽しい。

みき:野菜がどんな種からできて、いつとれたのか?自分で身近に食について体験できる。

のりちゃん:内子座で実際にどなたでも自分のイベントに活用できる。ソロライブを行えた。歴史ある和やかな雰囲気で自分を表現できるのでおススメ。パンフレットやチラシを作るときに手すき和紙で作ることもできる点もおすすめ。自然との共存の中でやりたいことが楽しめる。

以上です。

ありがとうございました!内子の豊かさが伝わるプレゼンでした。この豊かさを継承していきたいですね。

ブレイクアウトルームセッション

続いて、ゲストと共に議論するブレイクアウトルームセッションです。

1回目、そしてメンバーをシャッフルした2回目と2セッション行いました。

ルーム内での内子のプランへの意見

・内子座だれでもつかえるにびっくり!愛媛県内でのPRするだけでも効果あり。地域を好きになるのもやはり人。温かさ押し出していこう。地元に根付いたものでの体験の方向性◎五感が目覚めるような感覚のツアーにしては?なにもしなくていい、なにもしないをする豊かさに特化してみては?

・内子の人面白くて活発なことが伝わったが、何度もきてくれるには?何を軸に伝えていく?

・何が豊さはそれぞれ違う。カスタムできるようにしては?自分本来の豊かさを発見できるいい体験になるなと感想をもらえた。軸は人と文化と自然の循環はぶらさず、自分探しに活用してもらうといい。

・内子町じゃなくても成立する部分はブラッシュアップが必要。江戸時代といいつつ、昭和がはいってる?もっとふりきってみては?焚火や蝋燭の火や暗闇での体験やコミュニケーションもあり。何かと比較して良さを際立たせると◎内子町の町並み保存は凄い。裏話聞けるといい。あたりまえにある、探しに行かなくていい良さを感じてもらうとよいのでは、方向性があっててよかった!

・点々と観光名所があるので、全体図がわかるものがあればいい、ローカル情報がもっとひろえると何度もきたくなる。いい意見があるので、何回も継続するといい。外部を引き込むのもいいが内部の仲間づくりも大切。何回もきてもらうには、人とのつながりや友人になること。内子のゲストハウスを活用してほしい。観光客だけでなく、地域のおばあちゃんが干し柿を一緒にむいたり、乾いたころまたおいでと言ってもらえる時間もある。つながりのない人にどう知ってもらうか?はオンラインを活用◎

ルーム内での宇和島のプランへの意見

・宇和島には宇和島好きな人が多いのはわかったが、海がきれいとかはどこにでもあるかも、もっとらしさが必要?

・友達ができると親近感がわく。宇和島ならでは、麦みそ・みかんなどをもっと宣伝したらいいけれど、もっと詳しくしれるといい。みかんの味の違うが分かる。例えば柑橘ソムリエのような。みんなが柑橘プロになる?…宇和島にしかないここだけマップや修学旅行もショートver.があるといい。

・宇和島愛がプレゼンから伝わった。土日だけの就学履行もいい。どうやってまわったりディープな魅力が伝えてもらうと嬉しい。継続した修学旅行になるといい。仕事や距離の制約で宇和島にすめないけれど、交流メインでつながって体験できるといい。

・外とのつながりを作ろうとしたらまずは中からは大切。好きと表立っていえないのでそんな場所を作るのはいい。宇和島クエストのように、何でも肯定してくれる場所は大切。子供たちの教育と絡めて、好きをみんなで言えるようにしても◎

・住んでる人が魅力を語れないといけない。魅力に気付いてもらうために、外の人の意見や移住者目線での意見を聞くことでの再確認。継続性がネック。毎年恒例にするには?ひとまずやってみる?大事なのは、ぶれずに情熱をもってできる人の存在が必要!

このように、様々な貴重なご意見をいただくことができました。この意見やアイデアを今後の参考にさせていただきたいと思います。

最後に運営側のコメントを

関係人口というワードが気になり出していた頃に、ちょうど立ち上がった今回のプロジェクトでしたが、コワーキングスペースの会員は移住者やUターン者なども多く、関係人口も身近なテーマでしたが、正直、実現できるのか?という不安もありました。しかし、今回のように多くの方にご参加いただき、とても貴重な意見をいただくことができました。(大谷)

今回行ったブレイクアウトルームが実際に会って対話したような時間に感じられてとても良かったです。また、ゲスト参加者の皆様におかれましては、内子町や宇和島市などあまり知らない町に想いを寄せて語っていただきとても感謝しています。また、少ない時間の中で意見をパスしあった南予サイン・宇和島クエストそれぞれの会員同士が交流できたことも良かった!(山口)

コワーキングスペース会員同士の交流、そして県内からご参加いただいたゲスト参加者とのディスカッション。まさにこれこそが関係人口と言えるのではないでしょうか。ぜひこれを機に、内子町や宇和島市へお越しいただき、みんなで地域について語り合いましょう。(板垣)