今治市地域おこし協力隊 古谷 澪さん
私の担当している大西町は、夕焼けが綺麗な海岸や老若男女が集う公園など、島にも負けない楽しく美しい地域です。
私はこの大西町を拠点に、自分が得意としているイラストやデザインをメインとした活動を行っています。
自分のやりたいこと、できることを見つけたい
私が協力隊となった理由は、きっぱりとしたものはなくふわっとしていました。なぜなら、大学卒業間近に就職活動をしている中、自分のやりたいことがよくわからず色々と迷いが生じていたからです。当時、大学のために四年ほど広島で生活をしていましたが、地元である今治で仕事がしたいとぼんやりと考えていました。
「自分に、地元でできることがなにかないかな?」
そんなチャレンジの意味も込めて応募しました。他ほかの協力隊員の方のような明確な目的をもって挑んでいたわけではなかったので、この活動期間内に自分のできること、やりたいことを見つけることができたらよいな…そう思いながら、自分にできる限りのことを一生懸命やっています。
私は、ものすごく人見知りでほかの人との交流が苦手なのですが、活動をしていく中でご協力いただいた地域の方々や、自分の活動を通して喜んでくださる地域の方々、そしてほかの協力隊員の方々との交流はとても新鮮でした。
今まで関わることのなかった職種の方、年代の方、本当に様々な方と関わりを持てたこれらの経験は、間違いなく自分の成長につながったと思っています。
元気のキャッチボール
私の協力隊員としての活動は、得意分野であるイラストやデザインを活かしています。
今までにイベント告知ポスター・チラシ、クーポン券のデザインやTシャツデザインなどを行ってきました。 ここ最近の活動では、それらの作品を飾ったパネル展を開催しました。配属地域の支所の支所長さんが企画してくださいました。
自分としても作品展は初めての試みでしたが、準備等も地域の方にご協力いただき実現することができました。地域の方にたくさん私の作品をみていただくことができ、励ましのお言葉と、感想をいただけました。
中には元気が出た、というお声も頂けて、今後も私の作品で地域の方を元気にできたらよいなと思いました。私も地域の方々から元気をいただいているので、お互いに元気のキャッチボールをしているみたいだな、と思ったりもしています。
貴重な経験を生かしてその先へ
今後の活動について、さらに大西町での活動を続けていく予定です。現段階で考えているのは、大西支所・公民館内のレイアウトの改善です。明るく、楽しくなるような内装にして、子どもからお年寄り…様々な方に喜んで足を運んでいただける場所になるように、自分のイラストやデザインの技術をフルに活用してとりくんでいけたらなと思います。
活動期間内だけでなく、任期後も私の作品がこの地域にとって役立つ価値あるものになるように、地域の方々に元気を与えられるように、自分で判断するだけではなく、地域の方とも相談をした上で、より良いものを残していきたいと考えています。
自分のできること、やりたいことを見つけるために始めたこの活動でしたが、活動や地域の方画とのかかわりを通し、自分がこの先どうしたいか、何を行っていきたいかがまとまってきているのでその実現に向けて経験を積みつつ、配属先であるこの大西町での活動をめいっぱい行って、
「自分にとっても地域にとってもよい活動だった!」
と思い、思っていただけるように、これからも頑張っていきます。