こんにちは。週明けの日直えひめ暮らしも、山口がお届けします。
西予市の自宅から松山の窓口までは、車で約1時間半。肱川沿いの山並みを眺めつつのドライブです。新緑が勢いづき、どんどん日の出が早く、光がつよくなっていく様を感じながら進むと、伊予灘サービスエリアの手前では瀬戸内海を眺めることが出来ます。心地よい気持ちの出勤です。
週末は、自宅でのんびりと過ごしました。ですが、自然は待ってはくれません。どんどんと成長のサイクルを続けていきます。八重桜のシロップづくりをしようと思っていたのに、散ってしまいました。そこに、ご近所さんからのタケノコのお届け。「もう、硬いかもしれん。」と言って下さった立派な1本は、包丁を通すと柔らかい。きっと採ったなかで、柔らかくて美味しそうなものを選んでくれたのだと思うと、持ってきてくださるまでの心遣いを感じます。お休みなのでかまどで茹でることに。糠は、斜め向かいのお米農家さんに分けてもらいます。「うちにも、タケノコ5本あるよ。」というおすそわけの申し出を気持ちだけ頂戴して、いざ作業に。
久しぶりにかまどに木をくべます。庭木の選定や、地域の道つくりなどで伐採された枝木を頂いては、煮炊き用にストっくしているのです。紙屑から火を木に移したら、パチパチと音をたてながら燃え始めます。
余白が、素敵なことをうみだす。
『これから30~40分鍋の火当番。煮立ちすぎないようにつきっきり。うーん、どう過ごすかな?』
あ、買ったビールを飲もう。アウトドアの椅子を持ち出し、グラスを持参してお昼のクラフトビールタイム。30分の待ちぼうが、燃える火を眺めながらのゆったりした時間に。タケノコがゆだってくると甘いとうもろこしに似た香りがする。開け放った戸から吹いてくる風が気持ちいい。鳥がせわしなく飛びながら鳴く声が聞こえる。どんどん、騒がしかった思考が静かになっていく。そういうリラックスタイムに、色んなことがふと浮かんだり、気づいたり。
2時間のショートトリップ的な時間になりました。田舎に住んでいても、PCやデスクとにらめっこだと、なかなか煮詰まってくる。特に切り替えが下手な私は、いつまでも同じことを続けてはかどらない。場所を変えて、違う手を動かす。リセットすることの大切さや、こういう時間がとれるようになった事への安堵感を味わいました。ちょっとしたことのかけ合わせで、ぐっといい時間になったりするから、予定も思考も余白の時間ってとても大切。そんなきっかけをくれた、ご近所のおじいちゃんのおすそ分けに感謝です。
こんなときだから、体験と気持ちを届ける。
こんなときだから、体験と気持ちを届ける。交換しあう。
私が暮らす田舎は、常に十分なソーシャルディスタンスがとられリラックスして過ごせます。畑の野菜たちは、ふんだんにあります。東京に住んでいた時の友人たちは、子どもたちも外で遊ばせられないし、買い物もままならないと聞き、自宅の畑や近所の産直などで購入した「お野菜・果物便」を送りました。西日本豪雨災害の時は、支援の品を送ってくれたり、ボロボロで東京出張に行ったときに丁寧な晩御飯とマッサージの予約をプレゼントしてくれたり、チャリティイベントと寄付を企画してくれたり、困ったときに助けてくれた大切な友人たちが困ったとき(不安な時)に、びっくりして、楽しい気持ちになってくれたらと。「お野菜よりも何よりもハガキのメッセージに、張り詰めていた気持ちがほどけて泣いてしまった。」「巨大なお野菜たちに子どもたちがびっくりしてた」などと、嬉しいメッセージが届きました。私のもとにも、いつか準備したいと思っていた素敵なプレゼントも届いたり。こんな時だから、思いがそれぞれに沁みいります。なかなか会えないからこそ、その人に届くものに熱がこもるのかもしれません。
わたしたちだからできる豊かさの分かち合い。
えひめ暮らしネットワークでは、kintoneというツールを使って、メンバー同士が悩みを共有したり、楽しいプロジェクトの情報交換できる場を作っています。できること、できないこと、ひとりを超えた所での、化学反応がちょっとづつ起き始めています。 誰かと誰かの掛け算、だれかと何かの掛け算。自分の想像を超えたところでうまれる何かってワクワクしますよね。今まで未知だった人が繋がって、それぞれのえひめ暮らしを豊かにする為に、コミュニケーションする。私がこの人にできることってあるかな?私たちだからできることって何だろう?そう考えながら生み出されることは、豊かです。つながるコトの可能性を感じてもらえるような場に、これからどんどんも色んなことに取り組んでいきますよ。