「青いレモンの島」岩城島で商品開発 六次産業をデザインする旅

令和4年度の申し込みは終了しました。

▼ 体験概要

事業者名(会社名)いわぎ物産センター
職種農産品の加工販売
日程令和4年秋以降(随時個別にご相談のうえ決定)
行程3泊4日(上島町(弓削島・佐島・生名島)視察付)、もしくは2泊3日
場所いわぎ物産センター(愛媛県越智郡上島町岩城2586)
お問合せ上島町役場 弓削総合支所総務部企画情報課 平田浩司
TEL:0897-77-2501
hirata-koji@town.kamijima.ehime.jp
備考因島、今治、生口島(車の場合)のどちらから来られるかについてをお知らせください。

ブランド化されたレモンを使って商品開発

 瀬戸内海に浮かぶ人口約2000人の岩城島(愛媛県越智郡上島町)は、「青いレモンの島」として知られています。秋口から収穫される「青いレモン」は、新鮮な国産レモンの象徴となっています。その「青いレモンの島」というキャッチフレーズが岩城島で生まれたのが1982年。そのわずか3年後に、いわぎ物産センターは創業しました。それから約35年間にわたって、いわぎ物産センターは、島のレモンの加工品をはじめ、島内で生産された農産品の加工販売を行っています。農作物を生産し(一次産業)、食品に加工し(二次産業)、流通・販売する(三次産業)ことは、農業の「六次産業化」と呼ばれています。
 岩城島は、上島諸島のなかでも、もっとも農業が盛んな島として知られています。いわぎ物産センターは、島でつくられた農産品を原料として、レモンケーキやジュース、ジャム、精油など、加工品の開発を行ってきました。この旅では皆さんに、まず商品がどのように製造されているのかを体験していただき、最終日には「青いレモン」をはじめとする岩城島の農産品を加工した商品の開発にチャレンジしていただきます。
 「農業の島」といっても、仕事は農作業だけではありません。出荷日が集中し、収穫してしまうと日持ちのしない農作物を新鮮なうちに加工し、あるいは最も適した温度で貯蔵し、通年販売できる商品をつくり販売することも、「農業の島」ならではの仕事です。ここで問われるのは、都会の消費地で通用する商品の企画力でありデザイン力です。「青いレモン」というブランド化も、優れた企画力があって、生み出されました。

「すべては生産者さんのため」

 「私たちの仕事はすべて、生産者さんのためなんです。」
 いわぎ物産センターでセンター長をつとめる大本孝則さんは、そう話します。いわぎ物産センターによる六次産業化も、冷凍・冷蔵の技術を駆使した長期保存も、生産者、すなわち島の農家に、年間を通じて安定した収入をもたらすために考え出されてきたものです。
 センター長の大本さんに仕事の楽しみ、やりがいを訊ねると、食品加工や流通販売ではなく、「商品パッケージのデザイン」という、意外な答えが返ってきました。「商品デザインが商品のイメージだけでなく想定される消費者像を決定し、商品の販売戦略に直結しています。商品デザイン、すなわち販売戦略を考えていくことが、農業の島・岩城島における、いわぎ物産センターの大事な役割です。」
 この旅は、都会ではなかなか具体的にイメージすることの難しい農業の「六次産業化」について、具体的に体験することができます。島のあちこちで、レモン畑で作業する農家の皆さんの姿を目にすることになるでしょう。その時に、「すべて、生産者さんのため」という大本さんの言葉の重みを実感し、工場での作業の意味を知ることになるかもしれません。

農業の島でデザイン力・企画力を活かす

 2日目の昼食に予定する農家レストラン「でべそおばちゃんの店」では、花や葉まで、レモンを丸ごと使った「レモン懐石」を味わうことができます。「どのように料理して、おいしくレモンをいただくか」を考えることは、レモンの消費量を増やすことにつながります。
 岩城島のブランド豚は「レモンポーク」と呼ばれています。レモンの果汁を搾ったあとに出る搾りかすを、豚を育てる飼料として使っているためです。レモンの果汁だけでなく、その搾りかすから、もうひとつの島のブランドが誕生しました。島のいくつかの飲食店では「レモンポーク丼」が人気メニューとなっています。
 岩城島では、農業と観光産業の融合や、第二ブランドの開発に成功したストーリーも、体験することができるのです。
 この仕事体験は、「瀬戸内の島での農業には憧れるけど、経験ゼロなのに、農家を目指していきなり移住する、というのはちょっと」とためらわれている方のためのプランです。農産物を使った商品の企画開発では、あなたがこれまでに培った企画、デザイン、営業の経験が活きてきます。都市部に住む通販の利用者や、都会からの旅行客に響く商品の企画・デザインにチャレンジしてみてください。
 この旅で開発したあなたの商品が、いわぎ物産センターで販売される日が来るかもしれません。あるいはまた、この旅の経験が、あなたが「青いレモンの島」岩城島へと移住する人生の転機を用意することになるかもしれません。

体験スケジュール

▼1日目
時間経過行程体験内容
12:25

13:33
集合岩城港13:17(因島・土生港12:50発)
岩城港13:33(今治港12:40発)
小漕港12:25(生口島・洲江港12:20発、車の場合)
のいずれかを事前連絡
オリエンテーションプログラムの説明
14:00岩城島の案内島を一周、積善山展望台を経て、岩城港周辺(港務所、商店等の町並み)を散策
15:00仕事の説明いわぎ物産センター内を見学
働き方の話大本センター長によるレクチャ―/お話し
17:001日目振返り終了
▼2日目
時間経過行程体験内容
9:00仕事の体験(1)
12:00食事「でべそおばちゃんの店」でレモン懐石
13:00仕事の体験(2)
17:002日目振返り終了
▼3日目(3日目を省いて、「2泊3日」の行程も選択可能)
時間経過行程体験内容
午前中自由行動ご希望に応じて、島の農家さん巡り/空き家を紹介
13:30町内視察弓削島、佐島、生名島を視察
17:303日目振返り終了
▼4日目
時間経過行程体験内容
7:50移動弓削港から岩城港(8:03着)へ
9:00商品開発
11:00総評大本センター長による開発した商品に対する総評
旅のまとめインターンシップのまとめ、アンケート、移住相談
13:17

14:00
終了岩城港13:33(因島・土生港14:00着)
岩城港13:17(今治港14:10着)
小漕港14:00(生口島・洲江港14:05着、車の場合)
のいずれかを想定

留意事項

◼️参加前にPCR検査等の結果が陰性であることを確認させて頂きます。詳細はお申し込み後に事務局からご連絡致します。

◼️新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、マスク着用・手指消毒などの感染防止対策の徹底をお願いします。

◼️参加者の居住地から体験先までの往復旅費、体験中の宿泊や食事等の体験プログラム以外の経費は参加者の自己負担となります。

◼️参加者のみなさまは、事務局が手配する体験プログラムにかかる傷害保険に加入します。
・体験プログラムにのみ適用される保険です。
・体験プログラム時間外には適用されません。

◼️宿泊を伴う体験プログラムの場合、宿泊施設につきましては参加者ご自身でのご予約をお願いいたします。(事務局で予約が可能なプログラムについては、体験概要にその旨を記載しています)

◼️体験プログラムの行程に合わせて、現地集合・現地解散とします。
 ※住所は体験先が決まった際にご連絡します。

◼️体験中は事業所あるいは地域おこし協力隊等が同行するほか、体験後においても移住相談等のサポートをさせていただきます。

◼️新型コロナウィルス感染症の拡大状況により、中止となる場合もございます。

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