日本一細長い町、日本一いいところ。

伊方町地域おこし協力隊 田中 健介さん

 はじめまして!

 伊方町地域おこし協力隊の田中健介です。

 2020年に大阪からやってきました。現在は亀ヶ池公園キャンプ場をはじめ、町内にあるキャンプ場の整備や運営を行ったり、近くでイベントがあったときは「けんちゃん たこ焼き」として出店しております。

アツアツの伊方町!

 大阪のベンチャー企業にて3年半勤めながら、営業や新規事業の立ち上げを経験し独立しようと考えていたときに、地方のほうが自分が望む暮らしやりたい事の実現にマッチしているんじゃないかと思いはじめていました。そんなとき伊方町のことを知り、四国最西端でしかも海に囲まれていて、ええやん!!と感じて足を運んだところ、運良く事業提案型といわれる協力隊の公募があり、行政職員の方からの勧めもいただいて伊方町地域おこし協力隊になりました。
 現在、住んでいるのは旧瀬戸町にあたる大久という集落で、まさに憧れていた海が目の前にある場所です。自宅から海まで徒歩20秒、夏、入り放題の海はスケスケのエメラルドグリーンです。関西の友人達が遊びに来たときは必ずみんな喜んで感動してくれます。
 地域の方とのお付き合いに関しては、移住1年目に「断らない」という自分目標を定めました。とにかく呼ばれたら行く。そして飲む、食べる、手伝う…なんでもしてきました。その甲斐あってか、これまで本当に沢山の人達に温かく接して頂きました。いじられることもめちゃくちゃ増えましたが、、、(自分は愛されてると捉えておきます。笑)。大阪とはまた違った「人情味」に溢れています。おばちゃん達が代わる代わるご飯を作ってくれたり、おっちゃん達がキャンプ場の開拓を手伝ってくれたりと本当に素敵な人ばかりです。

きっかけはいつも突然に、、、、

 アウトドア事業として、初心者向けのキャンプ体験「はなキャン」や町内のキャンプ場を整備するほか、2022年4月から亀ヶ池公園キャンプ場を無料で仮オープンしております。自然豊かで温泉もある伊方町は非常にキャンプ場に適しています。現に亀ヶ池公園キャンプ場は、週末ほとんど満席状態です。お客様からは、「これまでフェリー利用で通過するだけだったのが、キャンプ食材を調達する為に町内のスーパーや道の駅を利用する機会が生まれ、伊方町の魅力を感じられた。」といったお声をいただいています。キャンプ場きっかけで伊方町の魅力を感じてもらえれば最高に嬉しいですね。
 また、週末や大型連休の時は「けんちゃん たこ焼き」として町内でたこ焼きの出店をしています。きっかけは些細な事で、町内の方にたこ焼きを振舞う機会があったとき、「関西人」=「たこ焼き焼くの上手い」みたいなという印象が手伝って、食べた方に見事にハマり「美味い!出店しろ!」と言われた結果、毎週どこかしらでたこ焼きを出店することになったわけです。ほんの偶然ですがあの1シーンが無ければ、まさか自分が伊方町でたこ焼き屋をやるとは一切考えてませんでした。ただ、毎回買いに来てくれる人や、美味しい美味しいと喜んでくれる人達を見ていると僕自身も本当に嬉しくなります。

全制覇!

 残りの任期が1年2ヵ月(2023年10月末まで)なので最終年には法人を立ち上げ、キャンプ場運営に携わると共に、キッチンカー居酒屋をスタートしたいと思っています。伊方町は立地があまり良くなく、お酒を飲むなら代行タクシー以外交通手段がありません。僕も店舗型の居酒屋を、と考えていましたが、固定店舗にしてしまうとその集落のお客様しか来ないなと考え、キッチンカーでの移動型居酒屋を計画しました。この仕組みなら僕が要望に応じて出向くだけなので、交通面の心配なく沢山の方々に来て頂けると考えています。色んな地域・集落で開催し、そこの人達と絆を深めていけたら最高です。ひょっとすると観光客と地元の人達との繋がりが出来る場所になるかもしれない、伊方町の魅力を知るきっかけになるかもしれない…そんな妄想をしています。これからも伊方町の為に力を尽くしていきたいです。任期終了後にキッチンカー居酒屋を南予地域、愛媛県内と幅広く展開していくことに向け、当面の目標は伊方町内の制覇です!!