皆さんこんにちは、日直えひめ暮らし本多です。

2年前の明日は西日本豪雨災害のおきた日です。
それを思い出させるかのように昨晩から結構な雨が降り続いています。
宇和島方面は特にひどかったようですね。2年前の災害以来、いまだに手が入っていない(手が出せない)場所もあるようですので、豪雨による災害につながらないことを祈るばかりです。

2年前、、、

夜中からスゴい雨が続いてました。
実はこの豪雨の数日前、連日降り続く雨によりボクの家の裏山の上の方が少し崩れました。がけに近い傾斜に生えた1本の木(枝ぶり10mくらい)が倒れ落ちたのです。家に直接の影響はなかったものの、雨が続いてることもあって、隣の隣(山から離れる向きに)にある空き家を貸してもらって寝泊まりしてました。つまり民間の避難所生活を既にしてたわけなんですが、朝6時、班長さんから「消防団は詰め所集合」と連絡が入り、やっぱりかと玄関を開けた瞬間目を疑いました。

「道が川になっとる」

深さにして10cmあるかどうかくらいでしたがコンクリ舗装されている裏路地はすべて川のようになってました。

農道の橋が落ちました

出動の際に積載車の上から農道にかかる橋をみて「落ちそうやな!」と冗談で言ってたのが、数時間後、ホントに落ちてしまいました。もう何が起こってもおかしくないと妙に冷静にいろんな覚悟をした記憶があります。

昨日撮った写真です。橋の残骸はキレイに撤去されています

半孤立

その日、お昼近くになって雨が落ち着いてくるまでの数時間、地区のあっちへ行っては土嚢を積み、こっちへ行っては土嚢を積み、水防活動は続きました。
ボクが住む双海では、海沿いの国道378号線が町内で通行止め(土砂崩れだったはず)、山をはしる国道56号線につながる県道221号線も土砂崩れで通行止め(復旧まで1か月)、同じ56号線中山方面へ続くいちばん細い県道222号線が落石などありながらも辛うじて通れるような状況で、松山方面へは半孤立状態となってました。
元々南予(八幡浜)方面から松山へ向かう交通量が結構多いところだけに、県道222号線の入り口にある消防詰所の前で待機しているときは、普段見ない県外ナンバーのクルマが「この先通れますか?」とたくさん上がってきました。
「孤立してる地域があります」なんてニュースでは聞くものの、自分事としてはあまり考えたこともなかったんですが、結構簡単に孤立ってしちゃうのかもなと思いました。

幸い、人的被害なし、床下浸水数件で済んで何よりだったんですが、人家ではない畑や山、河川はカタチが変わってしまうほどでした。

消防団の活動が解散となった午後、自分の田んぼを見にいくと、溢れた川の水と共に大量のゴミや草木屑に埋め尽くされた田にがっくり肩を落としましたが、その後帰宅してテレビで県内各地の被害状況を目にして、こんなことでがっくりきとる場合やないと自分に喝を入れたことを思い出します。

備えあれば

こう言ってはナンですが、東日本大震災を首都圏で経験した人間からみると、正直えひめの人たちの防災意識はあまり高くないと思いました。
自分も温暖で災害の少ないえひめ暮らしに慣れていくうちに低くなっていたことは確かだと思います。
2年前の豪雨災害は色々な面でえひめに暮らす人たちの防災意識を揺さぶりました。


いわゆるプライバシーとか、そんなのよりボクらの集落では大切なこと。事例に学び備えることで、みんなで幸せに暮らせる地域を目指したいと開催されたわけです。

あれから2年、こうやって雨が強く降り続くとすぐに思い出すのですが、バタバタと忙しい日常に押され、ついつい備えというのは疎かになってしまいがちです。

今日という日を機に、今晩は備えについて家族で色々話をしてみようと思ってます。
みなさんも是非。