西条市地域おこし協力隊オンライン交流会

運営スタッフの本多です。
先日開催された西条市の地域おこし協力隊オンライン交流会に参加してきましたのでレポートします。

「愛媛県の協力隊は仲が良い」とはよく言われる言葉ですが、県下20市町の中で19市町で活動しているえひめ協力隊、やはり色々と傾向や特徴もあります。
南予地方は、市町を越えても活動地域が比較的近いこともあってか、協力隊同士のつながりが結構強い傾向があると思います。
が、東予地方は、歴史の古い今治市は島しょ部が多いこともあってか島しょ部でのつながりは強い感じはしますが、東予全体というスケール感では南予ほど積極的という感じでもない気がします。東予地方は元々商人気質の方が多い土地柄なので、協力隊員も自分の事業に没頭する方が多いのかも知れませんし、1つ1つの市が比較的大きいので距離感もあるのかも知れませんね(もちろん仲が良くないとか、つながりがないとかいうわけではありませんよ)。

独特なスタイルの西条市協力隊

そんな東予の中でも特に独特な存在なのが、この西条市ではないかと思います。
えひめの協力隊の方でも西条の隊員とはつながるきっかけが少なかったという方もいるのではないでしょうか。

西条市には現在13人の協力隊員が活動してます。1市で13人って結構大所帯ですよね!

そして「ローカルベンチャー事業」というカタチで協力隊を導入していることが最大の特徴でもあります。

ローカルベンチャー事業とは、社会課題の解決や未利用資源の活用などに関して、ベンチャーマインドを持った移住者をかけ合わせて、新たな産業創造やまちの活性化につなげていこうという事業で、この「ベンチャーマインドを持った移住者」に協力隊を導入してます。
なので、全員が起業家で最初からビジネスとして地域課題に取り組んでいるんです。

個性豊かな面々がそれぞれ独立した起業家として様々なプロジェクトを立ち上げてる。オーシャンズ13の様に魅力的なチームです(オーシャンズって言うても悪いことはしませんよw)。

いつでもだれでも観れる活動報告

そんな西条市の地域おこし協力隊、ローカルベンチャー事業は、2019・2020・2021年の3年間の期間限定事業。
2018年の導入期から着任している隊員もいますが、事業としてはちょうど1年半が経過し、折り返しの時期となっているいま、全員の活動報告会がありました。

といっても、これがまた個性的で、全員が約10分の活動報告動画をYoutubeにアップしているのです。

つまり、いつでも誰でも観れるわけです。

そしてまた10分という尺がイイ感じ☆
ちょっと物足りない感じもしなくもないですが、10人以上の活動報告を観るとなるとこれくらいじゃないと、まとめて観るのも大変だし、何度にも分けて観るにも観やすいです。

そして皆さんの活動報告動画を観てて思いました!
協力隊の活動ってスゴく面白く楽しいので、自営で映像制作してるワタクシが受託制作しますw
西条に限らず、活動報告動画をイイ感じで作りたい方、お気軽にご相談くださいww ワロトルケドバッチリヤリマスヨ+

オンライン交流会

ということで去る11月10日の晩、西条市地域おこし協力隊のオンライン交流会が開催されました。
事前に全員の活動報告動画を拝見した上で参加しました。

交流会は、
主催挨拶、参加者の自己紹介のあと、総合コーディネーターの安形さんからローカルベンチャー事業の概要説明があり、その後、3回の交流タイムがあって、感想など共有するチェックアウト、そして市役所担当の方の挨拶で幕を下ろしました。

3回の交流タイムは、ブレイクアウトセッションで協力隊員がそれぞれの部屋の主となって、その人と話したい人がその部屋に振り分けられます。参加者は予め申し込みの際に話したい3人の隊員を申告しておくという方式です。

隊員を含め60名ほどの参加者で大盛況でした!
(隊員さん以外の参加者さんは伏せてます)

交流タイムは人数が多いこともあって少し時間の短さも感じましたが、詳しい話を聞いたり、直接質問ができたりと良い機会をいただきました。

総合司会は高田隊員が務め、コーディネーターの安形さんは裏方でブレイクアウトセッションの割り振りをされてましたが、めちゃくちゃ大変そうでしたw
かくいうボクも、5月に当えひめ暮らしネットワークで開催した愛媛県の協力隊オンライン研修会のあとのオンライン飲み会で、2~30人(だったかな?)のブレイクアウトセッションの割り振りをしましたが、これめっさ大変デス=3
その倍近い人数な上にそれぞれの要望に合わせてですからね、想像を超えるものだったことでしょう。お疲れさまでしたm(__)m

今後がますます楽しみです

地域おこし協力隊というと、個人的には、農山漁村といった言葉から想像しやすいバリバリの過疎地に赴任するイメージが強いのですが、最近ではそうでもないことも珍しくなく、地方都市の中心市街地活性化などに取り組む隊員も数多くいます。
そういったフィールドにおいては特に、ビジネス指向の強い活動が軌道に乗っていくというのも非常に納得感の強いまちおこしであることを実感しました。

3年間の折り返しである現在、全員の事業の合計売上が4000万円くらいになってきているそうです。
事業の最終年度である来年度は、合計売上で1億円を目指すそうです。

十数人で年商1億円の事業を展開できたら素晴らしいまちおこしですよね。ホントにスゴいムーブメントだなと思いますし、これら実績の見える化は、次またその次の起業家を呼んでくることにつながると思います。

反面、活動報告動画を拝見していて(短い尺だし事業の報告がメインなので)ひとつ気になったのは皆さんが地域で楽しく暮らせているのか、地域の方々とのつながりはどうなっているんだろうということだったんですが、交流会からの流れで一緒に参加させてもらったオンライン飲み会で市役所や地域の方々とのやりとりやつながりを拝見して、要らぬ心配だったこともわかりました。

一緒に交流させていただいた皆さま、ありがとうございました。
これからの西条協力隊の活躍がとても楽しみです。